2022年で藤本鉄工所は創立71年の70周年になります。
僕が入社してから十余年…
何年か前に世代交代と言うことで管理職を刷新し、新体制になりました。
会社の歴史と比べると僕の知る範囲は大した歴史でもありませんが
多くの出来事があり、良い事も悪い事も様々でした。
悪い事で言えば入社当時は過酷な労働時間と理不尽の嵐（笑）
今では笑い事ですが当時20歳そこそこの社会経験浅い自分にはとても堪えました。
年間10人以上の新入社員と10人以上の離職者…
就職難の時代が終わり、売り手市場になり始めた時にその頃の悪習が尾を引き
慢性的な人手不足になりました。
当時は異論を唱えても相手にしてもらえない力不足に悩む事もありましたが、
技術力を付けながら反抗し続けた結果、争う相手は一人もいなくなりました。
そこで労働時間・環境の改善、不公平感のできる限り無くす方向性など
間違った方法を取ってしまったり抜群に効果が出たり、成功と失敗を繰り返した結果、
現状に至ります。
少しずつではありますが過去の悪習を無くせているかなと。
それも僕が入社して間もなく始まった５S活動の影響が強いと思います。
偶然にも和田先生との縁に恵まれたのは会社としてはとてもラッキーな事でした。
仕事中にたまに話しますが作業中は探す時間がトータルで5割から６割程度
あると考えています。
うちの現場の作業で考えると、
図面を探す
材料を探す
刃物を探す
生爪を探す
検査工具を探す
人を探す
電話を探す
その他の備品を探す…
これらの探す時間が無くなれば一日で加工できる量がどれほど増えて
売上、利益が増えるか。
月に１度、丸一日を５Sの日として現在は自分たちの給料をどうやって増やすかを
テーマに話し合って改善する時間に当てています。
文字で起こすと単純ですぐに効果が出そうに思えますがこれが結構難しいです（笑）
目標を掲げて実行していくわけですが、計画通りに進まず当初の予定とは
大きく外れたり、やり切ってみると思った通りの結果が出なかったりと。
これもトライ＆エラーとして自分の中に蓄積して経験として次に活かせれば
良いかと思います。
続けていくと、計画性と構想段階の発想力の重要さが明確になっていきます。
どの業種でも同じかと思いますが自力で給料を増やすことができる人はここが
違うのかなーと感じます。
会社は70年ですが内容はまだまだ駆け出しの会社と同じか劣っています。
安かろう悪かろうの時代を終わらせ、良いものを適正価格で納期を守って
納められる会社を目指します。
