株式会社藤本鉄工所

社長挨拶

今日も一日、
みんなで手を取り合って
「えいえいおー！」で
挑むものづくり

当社は昭和27年の創業以来、特殊ボルト・ナット・ネジ部品を中心に、ナット、シャフトといった船舶、工作機械、建設機械向け部品等も幅広く手がけています。
製造業というと、職人気質なイメージを抱かれるかもしれませんが、それは、ひと昔前までのイメージに過ぎません。製造業も自動化が進み、今まで人の手でやっていたことを機械が行う時代になりました。

私は、平成19年の代表就任後に、会社のビジョンとして「労使一体」を掲げましたが、何から着手すればいいのか分からないほど、会社の業績は思わしくありませんでした。職人気質な社員も多く、自分の仕事、自分の現場以外には無関心という社内の雰囲気でした。当然のように人の入れ替わりが多くなり、「倒産危機」の言葉が何度も頭をよぎりました。

そんな状況下で、一縷の望みをかけて取り入れた「5S活動」では、整理・整頓・清掃・清潔・躾という全く新しい取り組みに、社員からは大きな反発を受けました。しかし不思議なもので、実際に活動を実践してみると、5Sによって働く環境が良くなり、仕事が早く終わるようになり、これまで自分のことだけで手いっぱいだった社員の心に余裕が生まれ、同僚に手を差し伸べるように変わっていきました。

さらに、その効果が経営改善につながり、社員に還元できるまでに回復したのです。還元されたことで社員のモチベーションが上がり、笑顔が多く見られるようになりました。社員の笑顔は、妥協のないものづくりで、自分たちの製品に自信を持てた証だと感じています。「まぁいいか…」ではなく、「こうしたほうがいいよ！」という声が聞こえてくるのは、経営者としてうれしいことです。これからもみんなで「えいえいおー！」と手を取り合って、ものづくりに挑戦していけたらと思います。

代表取締役 藤本 啓子