以前の５S活動で頭の中の整理や意識の調整でバタフライエフェクトを
使って解説をしたことがあります。
その時はうまく説明が出来ず、聞き手の理解をおいてけぼりに
してしまいました。
結論としては、「なぜ働くのか」と「幸せになるために」を考える機会を
作りたくて時間を取りました。
働く意味は人それぞれかと思います。生まれ持って裕福で働いてない人も
いるかもしれませんし、無報酬に近い形でボランティアをしている人も
いるかと思います。ですが、大多数の人は生きていくためにお金を必要として
仕事をしているはずです。
幸せの定義も多様で少ないお金で細々と暮らす事に幸せを感じる人もいれば、
派手な暮らしや社会的地位を求める人、自分の成長が幸せに感じる人もいます。
一般的な幸せの要素は、「健康である事」「お金がある事」「心が充足している事」
みたいです。物理的な考えですね。
心理学での幸せの定義は「自分自身が好きである」「良い人間関係を持っている」
「人や社会に貢献している」
こちらは精神的な要素かと思います。
インターネットで幸せの要素を調べると「お金があれば大体の事は解決します」
と出ます（笑）
その通りかなと思う反面で生まれ持っての金持ちや宝くじの当選者が
不幸になった例もテレビで見かけます。お金で解決できない部分が心理学で言う
ところの三要素なのだと思います。
冒頭の５S活動では分かりやすく伝える事ができませんでしたが、
幸せになるための手段、方法を解説しました。
今よりも経済的に、精神的に良くする為に。
漠然とがむしゃらに行動するのではなく、みんなで考えながら一緒に幸せを
目指せたら素敵かなと思います。
去年テレビを観ていて大谷翔平選手が試合中や試合後にゴミ拾いをして
メディアに取り上げられ、真似をして観客席を掃除する人が出てきたみたいですね。
他にはゴミ拾いの姿を見たチームメイトがゴミを捨てなくなった事でベンチが
綺麗に保たれたなんてニュースもありました。
ゴミがなくなると掃除を生業とする人が不要になり失業者が出ると言った意見も
出たりしますが、日本人の感覚では良い事かと思います。
これはお手本のようなバタフライエフェクトだと感じました。
根拠がないデータにはなりますが、1円玉を廃止にすると経済効果で国家負債が
無くなると力説する経済学者がいたりします。
はたして効果のほどは分かりませんが、１円玉は原価が１円を超えているのも
事実です。
レジで１円を客が出して店員が数えるのに１円以上の人件費がかかるのも事実です。
小さな積み重ねの影響を考えて大きな成果に繋げる行動をどの程度起こせるか。
僕自身プライベートは違いますが、探す時間や二度手間、意味のない行動が
とても嫌いです。
極論を言うと、お金を生む行動以外は出来るだけ削って空いた時間を生産に
当てる事を考えています。
「特定の人の影響力ありき」や「自分がやっても意味がない」と言う反応も出るとは
思いますが、実行している人としてない人の差が目に見えて出ているのも
事実かと思います。
これが仕事であろうとスポーツや対人関係であろうと同じです。
今の藤本鉄工所の５Sのテーマは給料を増やす事。
「あなたは幸せになるために何から始めますか？」
長くなったので続きはまたにしますが、
この事を考えて働いてもらえて人生が良い方向に向く人が一人でも増えると
経営者冥利に尽きます。
